2021.08.07
ひとみんのイントラ部屋 ~ キヲツケを気をつけよう ~
キヲツケを気をつけよう
毎日の移動で電車によく乗っているが、座っている人や立っている人の姿勢が最低最悪に悪くなっていることを危惧している。コロナ前から酷かったが、姿勢を支える基礎的な筋力が明らかに低下している。
子供の頃、体育の授業で最初に習うのはキオツケだったし、各授業の開始・終わりで直立から礼をして挨拶をしていた。私の学校は躾重視でとても厳しかったこともあり、校内ですれ違う大人には、進路を開け直立不動の挨拶を都度心を込めて丁寧に行うことを求められていた。今ジュニアを見ているとまっすぐ立てない子供、足を組む、膝下がうちにねじられている子、真っ直ぐ座れないなど、躾だけで片付けられないような問題がある子供が増えているように感じ、20年後が心配だ。
今年も例年のように酷暑が続いており6月に比べるとなんとなく、元気のない方が増えてきた。冷えからくる疲れかと疑って筋肉をしっかりと使うキヲツケ!姿勢をアドバイスしているが…。帰る頃に元気になっているので効果は多少出ているのか…。
キツいから余計に丸まって体がさらに疲れることに気づいて欲しい。
- 真正面から見た時に肩の高さは同じだろうか?
- 顔が歪んでいないか?
- 頭が前に飛び出ていないだろうか?
- 腰の高さは同じだろうか?
- 肋骨が飛び出ていないだろうか?
腹筋が弱いですよとか、体幹を鍛えましょうなどふんわりと姿勢のことを伝えてくるかと思うが、その姿勢こそ運動の全てだ。
泳ぐことにおいても、芯を持って泳ぐことと、芯をなくして泳ぐことでは前者の方が楽で早い。グニャグニャすればするほど、それをカバーすることに労力が割かれてしまい、余計な動作を手や足でバランスを取るために使うハメになる。私はよく頭を後ろに引いて小顔にしてみましょうと話す。背骨に力が入りやすくなる。
また、腕や足に力を入れてしまうと、つまりストロークやキックを頑張ろうとしてしまうと、体を固定しようとすることに力が入り本来は、体幹、つまり体の中心から外に向かって力を出せば良いのに、更に手先や足先を動かそうとしてコントロールしようとして無駄に力が入り、結果動きが悪くなってしまうのだ。
まっすぐ立つことに、必要以上に力を入れることはないはずだ。骨盤を立てお尻を締めた器の上に上半身を乗せ、その上に頭を置くだけだ。つまりは、下半身が緩んでいることが、土台を崩している。足首が歪むと脛、大腿骨が歪み姿勢が歪む。腰痛や肩こりもここからくる。
距骨の矯正は次回として…美しい所作、キヲツケ、してますか?