コラム

column

2021.09.10

糖質とは②

こんにちは、アスリートフードマイスターのくみです。

前回の続き【糖質】について、今回はこの2つについてお話していきます。

・糖質を多く含む食品

・スイマーにとって、糖質制限は必要?

糖質を多く含む食品

どんなものが糖質を多く含むのでしょうか?

白米などの穀類に多く含まれるイメージですが、実は野菜や果物、調味料にも含まれています。以下に糖質を多く含む食品を挙げます。ほんの一部ですが、ぜひ参考にして下さい。

〈穀類〉

白米、餅、玄米、うどん、パスタ麺、食パン、フランスパン

特にフランスパンは、材料の小麦粉を多く使用しているので糖質の量が多くなります。そんなフランスパンも固くて食べにくい場合は、フレンチトーストのように柔らかくすると食べやすくなります。

〈野菜〉

さつまいも、じゃがいも、にんじん、かぼちゃ、れんこん、ごぼう

根類にも糖質が多く含まれています。主食で沢山の糖質が摂れない場合、汁物やおかずに根類を使うと糖質を手軽に摂取出来ます。

〈果物〉

バナナ、りんご、みかん、いちご、ドライフルーツ

ドライフルーツは、乾燥させて余分な水分を除くのでさらに甘味が増し糖質の量も増えます。また持ち運びしやすいので、練習前後にも取り入れやすい一品。

〈調味料〉

砂糖、はちみつ、カレールー、醤油、みりん、ケチャップ、めんつゆ

調味料の原材料には、砂糖が入っているものが多いです。ぜひ原材料を見て、選んであげて下さい。

スイマーにとって、糖質制限は必要?

では最近、よく見聞きしたり話題になってる『糖質制限』について。

『糖質制限』とは、食事の糖質の摂取量を少なくすること。その分、たんぱく質や脂質の量を増やしていきます。本来は、肥満や糖尿病などの方への食事療法として行われています。

【糖質制限をオススメしない理由】

健康維持のため、ダイエットのために泳ぐ方には糖質制限は効果はあるかもしれません。ボディビルダーなど身体そのものを魅せる競技には効果的だと思います。

ですが、3つの理由からスイマーの糖質制限をオススメしていません。

①エネルギー不足になる

水泳は1回の練習で、沢山のエネルギーを消費します。競技として練習に取り組むスイマーにとっては糖質が不足すると、集中力や判断力も落ちてしまいます。身体が思うように動かなくなり、練習どころではなくなります。

そのような状態で試合にも望んでも

良い結果は出にくくなるでしょう。

②スイマーにとって適度な脂肪が必要

スイマーにとって、水に浮くためにはある程度の脂肪が必要になります。

実際に水泳選手は比較的、体脂肪がついているとされています。

身体の中に糖質が入ってこないと、脂肪からエネルギーを作ろうとします。ですが、その脂肪をエネルギーとして使ってしまうと、水に浮くことが困難になります。

③筋肉が減ってしまう

前回のコラムでもお伝えしたように、糖質が不足するとたんぱく質からエネルギーを作ろうとします。そして、その筋肉を分解してエネルギーを作ろうとするので、筋肉が減ってしまいます。

では好きなだけ糖質を摂っても良い!ということではありません。必要以上に摂取すれば、脂肪になります。余分な脂肪が増えれば、パフォーマンスが下がり病気になる可能性もあります。

お菓子やジュースから糖質を摂取するのではなく、食事から質の良い糖質を摂取するようにしましょう。

私達の身近な食べ物の中に、糖質を多く含む食品は沢山あります。1つのものに偏らず、それぞれの良さを生かしてぜひ色々な食品から適切な量の糖質を摂るように心掛けましょう。