コラム

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2022.07.11

バサロ指南

バサロキックとは、個人メドレーのバタフライから背泳ぎに移る際、水面では自らが率いた波とぶつかり抵抗となるため、水中に潜りドルフィンキックを上向きで行い波のないところで浮き上がると、より早く泳げると、バサロさんという方が発明した泳ぎ方だ。

当時はそんなにたくさん潜る人もなく、距離制限はなかったが、ソウル五輪で鈴木大地選手が(元スポーツ庁長官)25mをゆうに超えたことから、また早かったため、さらには、水泳は水面を泳ぐものという理念に反しており無理をすれば危険と判断され距離制限が設けられた。

練習を行う皆さんが注意すべきポイントは、曲がる場所を意識することだ。

首 胸 腰 股関節

どこが今曲がっているのか、その後どうなるのか、少し解説してみよう。

やり方

❶まず首と胸と腰、股関節を曲げて腰やお尻を落とす

❷次にそのタイミングで膝裏を伸ばし水を蹴り上げる

❸力を抜いてまっすぐに戻り浮く

ポイント

背中と胸(腹筋)で姿勢を支え、腰から下をしなるように使えるか?モモを上げたり膝を伸ばそうとばかりしないこと。また失敗例で多いのは胸を張ろうはろうとしすぎる点。足が沈みやすい方で特に男性に多い。

お腹や腰が曲がる腹筋の力を足先に伝えている

陸上でやる場合は、骨盤(お尻)を上手く動かせるか?

固定して足を動かすのではなく

骨盤を動かす。

膝を立てて体育座りのような姿勢から背筋を伸ばしたり、背骨を丸めたりするとわかりやすいと思う。腰回りで支えているのでちょっとずつ慌てずに練習すればよく、上向きが苦手な方はドルフィンキックを練習し、そのまま上向きに移行すればわかりやすいと思う。是非挑戦していただきたい。