コラム

column

2021.08.24

バタフライの伸び悩みについて

ある一定のタイムまではトントントンとタイムは上がっていくでしょう。

しかし2秒3秒と調子よくベストタイムが縮まってきたのに、それが1秒更新、0.5秒更新とだんだんタイムの伸びが悪くなっていき、

ある日突然、自分では何の変化もないのに、ベストが出ないどころかタイムが落ちるということがあります。

どの泳ぎもそうですが、特にバタフライに関してはこのスランプの原因が不明で、多いことから記事にしていきます。

4泳法の中でバタフライは一番特殊!?

実はもう一つ同じような泳ぎがあります。

そうです。

平泳ぎです。

平泳ぎも特殊な泳ぎで、バタフライと同様、スランプに陥りやすく、脱しにくいのです。

ではなぜバタフライ(平泳ぎ)は特殊なのか・・・

それは大きく2つの泳ぎの特徴があげられます。

まず一つ目は・・・

タイミングが命

だということ。

バタフライはプルとキック、身体の動き方のそれぞれのタイミングが合わないと速く泳ぐことができません。

・・・正しくは『効率よく泳ぐことができません』です。

タイムが上がらない、タイムが落ちるからといって、テンポを上げて泳いでもいつもの動きでない身体がついていかず、フォームが崩れる。

二つ目は・・・センス

である。

一つ目と大きく被る要素にはなるのだが

身体の使い方や手をかき始めるタイミング、スピードに乗る感覚

こういったものは指導者がとやかく言うのは難しい。本人の感覚が一番である。

前述したが、ある一定のタイムまでは指導者が持っていくことが可能である。

センスは与えらないし、奪うこともできない

それぞれ必ず向いている泳ぎというものがある。

伸び悩み時期にやってはいけないこと

「きっと後半落ちるから、練習が足りないんだ」

と思って練習量を増やすと、根本的な解決になっていないので、オーバーワークになる。

一番いけないのは、プールでの練習だけでなく、ランニングや筋トレを取り入れてみることである。

だいたいは衝動的で、自己流やネットなどの不確かな情報で行うことになるので、避けてほしい。

ではどうすればいいのか

提案としては、気分転換である

毎日練習して、バタフライに向き合ってばかりいる日常から少し離れてみる

クロールをやってみてもいいし

あえて苦手な泳ぎをやってみてもいい

なんなら練習や休んで違うスポーツをやってもいい(もちろんケガには注意して)

少し水泳から頭も身体も離れることで、また新たに水泳に臨む姿勢が生まれるかもしれない。

まとめ

練習を休むというと少し勇気もいるが、モヤモヤしている中で練習をしても良い成果は得られない。

『ライバルはこの間も練習して速くなっているかもしれない』

『練習しないほうが不安だ!』

と頭をよぎるかもしれないが、トレーニングで最大成果が得られるのは

運動・食事・休息をバランスよく取ること!

スランプでなくても常日頃から意識していく必要があるが、練習ばかりでなくスポーツする者として様々な知識を入れて、楽しいスポーツライフを送ってほしい。

TRATEではスランプも経験してきたスポーツトレーナー・インストラクターが在籍しています。

どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。