コラム

column

2021.09.12

ひとみんのイントラ部屋 ~ スイマーに必要な筋肉 ~

腹筋動画はこちら

キック力強化と聞いて、うわぁ大変なことが始まりそうだ!と感じる方は是非読んでほしい。キック力というのは足の力ではなく、体幹の力をどのように足に伝えられているか…といえば、つまり技術でカバー出来るということか?とお気づきいただけよう。

私は過去にフルマラソンを走ろうとランナーに転向していた時期がある。スイマー友達の中にもマラソンやっていたよとか、こんな練習してるよ!など経験者が多くてびっくりしたものだ。

5kmがやっとの私が、どのように42kmを走り切れるのか、どんな練習をするのか、どんな筋力の使い方をするのか?と考た。

サブ3.5で走るとか、友人のアドバイス通りやると30kmまでは楽々伸びてきたし速度も上げられた。

毎日走る、毎日少しずつ距離を伸ばす、フォームを見直す、反動や反発を利用するなど色々あった。

でもこの先30kmから先はピターっと足が止まる。

その頃高橋尚子選手が行っている腹筋をYouTubeで見た。あーなるほど!と実践したらすっと42km走れた。あれは真夏の荒川の河川敷でバイクトレのおじさまに、お!良いね!がんばれ!と応援されたことを懐かしく思う。

水泳の話に戻るとコーチが膝を伸ばしてキックしなさいと、摩訶不思議なことを言うものだと思った方はいないだろうか?どうして膝を伸ばして蹴るというのか?と。それが今回のお話腹筋だ!

まず水泳は水面に浮いていないと出来ない運動なので、浮くことが1番。手を動かしたり足を蹴ったりは2番手だ。

浮きながら〇〇をするとかんがえたら理解しやすい。だから、浮くことを捨ててまで動かなくて良いということだ。

浮いた状態で膝を伸ばしたまま足を動かすには、次はどこが動かせるだろうか?腰や股関節、胸ではないだろうか?腰をツイスト(捻る)したり、胸を張ったり丸めたり、そんな動作から水に体重をかけていけば進む。ん?体重をかける?と思ったあなたは鋭い!そうなのだ。体重を移動させることができれば長い足が水を捉えているのでわざわざ動かさなくても蹴れる仕組みなのだ。例えばうちわで風を仰ぐことを考えてもらえれば、しなりを理解できるだろう。まずは足を大きな棒に置き換えて考え、上げ下げしたり捻ってみると良い。

その次に胸→腰→膝→足首としなる動作に切り替える。そうするとどうだろうか、水が素直に後ろにいくことを感じるだろう。

つまり、腿に力を入れて早く動かすのではなく、それを頑張ると勘違いしているが、しなやかに細かく動かす工夫をすれば良いということになる。

キックで足が疲れて仕方ない人は一度足を振るなどして、お腹で支えていること、足を動かすのではないことを見直してみてはいかがだろうか?