コラム

column

2021.08.16

【水辺の事故】泳げるということ

水辺の事故での水泳の大切さ

記録的な大雨が続き、各地で水害が多く起こっています。 大雨でなくてもこれまで夏には川や海などで多くの水辺の事故が起きてきました。 よく水泳を習う理由として「溺れないように」というのがあります。 大きくとらえると間違っていないと思いますが、決して【泳げる】=【溺れない】ではないです。 プールは水温・水質・深さが管理され、足もつき、流れもありません。 スクールにいたってはすぐそばにコーチもいるし、安全管理しているプールガードもいる。 とても安心して泳げる場所なのです。 ですが、自然の川や海は違います。 水は濁り、水は塩辛い、足もつかない、岩肌も露出して、ごみが埋まっているところもある。 時には洋服のまま事故に合う場合もある。 もちろんゴーグルをつけているわけでもなく、水着も着ていない。 水を含んだ衣類は重くなる そんな状況の中、プールと同じように泳げる人はいるだろうか 例えばオリンピック選手が服を着て、波浪警報が出ている海に泳ぎに行ったらどうだろうか。 きっと水着での万全の状態であっても無事に泳ぐことは適わないだろう。 では水泳を習うことは水辺の事故に対して無意味なのか、というと そんなことは絶対にない 【泳げること】は【水の怖さを知ること】でもある 泳げるようになるまで、水をたくさん飲んだり、足がつかなかったらどうなるか、水中で目が開けられないとかいろいろなことを経験して泳げるようになる スポーツクラブや学校によっては、着衣泳を実施しているところもある。 着衣泳にはどんな泳ぎが有効か、そもそも泳いでいいのか、靴はいるのか 服を着て水に入るっていうだけでも勉強になる 一番危ないのは【私は(僕は)泳げるから大丈夫】という考えである インストラクターには単純に4泳法を泳げるようにするだけでなく、水辺の事故に対しての対処法や心構えも一緒に普及していただきたい。 知識が0と1では全然違うので 水泳初心者でもオリンピック選手でも自然の力には勝てない 川ではライフジャケットを着る 海では遊泳区域が決まっていて、ライフセーバーがいるとこで遊ぶ そして何より安全管理を仲間全体で共有する やりすぎと思うくらいがちょうどいいのです。