コラム

column

2021.01.28

できるということ ~ ひとみんのイントラ部屋 ~

1.知っている

ふぅーん、こうやっているんだ!

2.理解している

そうだよね。と、知った技術に納得出来ている

3.動きとして理解している

知った知識を元に動かしてみて動く場所がわかる

4.仕組みを理解している

このようにすると、こうなると仕組みを理解できている。

肩を動かすと体も動く。体を動かすと肩も動く。

など関係性がわかる。

5.使いこなせる

動作の違いを理解して瞬時に適切な動きができる

これをするには、a,b,cを1,2,3の順で行うなど固まりとして理解ができているし、分解もできるし、組み替えもできる。

水泳については、興味関心のみで、いままでやってきた。何故生徒さんが出来ないのか、どこを誤解してしまったか、させてしまったか、何故やりにくいように理解してしまったか、どんな気持ちでこうなったのか、行動と理解を繋いで、交通整理をして、綺麗にして帰す、そんな日々を送っている。

まずは自分ができるということ

使いこなせるレベルまで達していることが

最低条件だ。

その先にあるもの、私がどなたかのお役に立てるとするならば。

1.気づきを与えること、気づいたら習慣になるまでサポートしていく指導部分 [中級]

2.習慣となっている方の微調整、違和感の排除、つまりメンテナンス部分 [上級]

3.全く技術もやり方も知らない方にご案内する情報提供部分 [初級]

こんな感じだろうか。

3.は、一発勝負で瞬時に何がどこまで分かっているのかを見抜いて、その方にわかり易い言葉で話しかけていく作業なので、習ってくださる方のバックグラウンド、つまり、あたたはだーれ?!が素早く理解できるかが肝だ。様子、仕草、話し方、世間話から持てる経験と知識で似た方のパターンを探して話してTry and errorで修正だ。

あなたはどっち?

クロールの右手のストロークについての解説

〇この手をパーっと広げてサーッと回して、ポトっと落とす。

〇右手を右斜め前方で約30度広げて背中を寄せるような要領で右体側を約45度ほど引き上げて肩を持ち上げ、その後に肘を腰の骨に当たるよう残り150度運んで回転を終了、先程起こした右体側の45度を元の位置に戻しながら、背骨側に腕が入り込まないように、手をはじめの右斜め30度付近に優しく戻す。

同じ話をしているが

上は女性に多いタイプで芸術家の方は、まず見本を見せて感じた通りやってもらって、苦手そうなところを簡単に指摘してあげると分かるようだ。詳しく話をするというよりは、大体の様子だけ伝えれば良い。あとはご本人が自由にやってくれる。

対して男性に多いタイプの理系の方には、ふんわり伝えても、耳に水が入っていましたか?聞こえないレベルで入らない。ざっと動きを説明し、ここがこの30度で、これが45度ねと言いながら泳いでみると分かるようだ。

この両極端はとても稀で、大半はミックスタイプ。どちらにしても子供が言葉を習う時と同じく、真似っこしてみてね。が1番上手になるのが不思議。

難しすぎず簡単すぎないチャレンジ課題を、面白そうに提供して、いい具合にハマってくれるとほんとうに嬉しい。

せっかくやってみようと思って始めた水泳。

人間が理由で嫌いになって欲しくない。

全員が全員に全て最高の指導を提供することは到底出来ないし、私がみてあげられるキャパも決まっているので、出来るところでできることを全力でにはなるけれど。

大人といえど、昔は子供だったなぁと、その方の心地よい状況で、スーッと入っていく先生になりたいし、私自身も新しいことがスーッとはいるような柔らかい心で、い続けたいものだ。