コラム

column

2022.01.19

「呼吸」と「姿勢」

四国の香川県で水泳指導しているTake-your-marksの青木です(^^)

今回は、『呼吸』と『姿勢』についてお話します!

第5回で『呼吸』、第6回で『姿勢』について説明しました。

日常生活でも、呼吸が浅くなると胸あたり(胸郭)がつまり、背中が丸くなり猫背になりやすくなります。大きく深呼吸をすることで胸郭が開き、胸が開くことで姿勢がよくなります。

Q1、水泳では、たくさん息を吸うことは大切だと思いますか?

結論からいうと…

たくさん息を吸うことは必要ありません。

たくさん息を吸える心肺機能はすごく有利に働きますが、泳ぐこと(技術)については必要がない事が多いです。

どちらかというと一気に息を吸うことの方が大事です。(後から出てきます。)

Q2、けのびでスタートする際、たくさん息を吸ってスタートしますか?

速く泳ぐということを考えると、息の吸いすぎは注意が必要です。

息をたくさん吸うと肺に空気が入り、体に浮力が発生します。

浮力が強すぎると水中を進む際にバランスが取れなかったり、浮かないようにするために下へ進む力を無駄に消費してしまうことがあります。

自分がどれくらい息を吸ってスタートすると良いか考えて練習すると良いでしょう。

スムーズに浮いてきたり上がってくる量を見極めましょう。

飛び込んだときも同様になります。

Q3、泳いでいるときの呼吸は、たくさん息を吸いますか?

これは、たくさん息を吸う、少し息を吸う、どちらも正解になります。

苦しい時息吸わないと苦しいですよね。でも気を付けないといけないのが息をたくさん吸おうとしたときの「反動」です。

どういうことかというと…苦しくて息を吸おうとした際に、頭が大きく動き水の抵抗になったり、泳ぎのバランスが崩れたりしてしまうことです。

たくさん吸おうとすると、呼吸の時間が長くなることが多いです。

長くならないように一気に吸うことが大事になります。

Q4、泳ぐとき呼吸はなるべく我慢したほうが良いと思いますか?

正解は…我慢しすぎは良くない!です。

なぜなら、人が無酸素で運動できるのは約30秒程度と言われています。これは、エネルギーを作るときに酸素を必要としないでエネルギーを作り身体を動かしています。

これらの状態を続けることができません。

水泳だと50mの種目が限界です。

そのためなるべく定期的に呼吸することが大事です。

空意中の酸素を定期的に身体の中に入れることで運動のエネルギーへと変えています。

Q3でたくさん息を吸うことについて説明しましたが、たくさん吸うことよりも呼吸により吸った酸素をいかに身体へ送るかが重要です。

酸素をいかに身体へ送るかは、酸素を送り出す心臓の機能向上や酸素を身体中に送る血管や毛細血管の発達が必要です。

低酸素の高地トレーニングや呼吸制限の練習、インターバルトレーニングなどで心臓に負荷をかけるトレーニングをぜひしましょう!

Q5、泳ぎは呼吸によって変わると思いますか?

泳ぎは呼吸によって変わります。

コラム5『呼吸について』で腹式呼吸について説明しました。

空気が肺に入るか、腹に入るかで浮力の位置が変わります。肺の位置に浮力の浮心があると上半身が浮き下半身が沈んでしまいます。

ふし浮きや仰向けで何もせず浮いてバランスをとる練習や、少し腕を持ち上げてバランスをとって浮く練習、息を吐いてどれくらいで沈むかを練習してみても面白いと思います。

ちなみに…

私が3年前の26歳の時呼吸のコントロールの練習の写真です。浮いた状態で肘から先を持ち上げたり足のつま先を持ち上げたりしています。

浮くをコントロールできるとストロークやキックで進むことだけでよくなります。

私はこの年に他にも練習はしていましたが、21歳の時の100m個人メドレーの自己ベスト(当時日本短水路選手権12位)を更新することができました。

皆さんも呼吸について考えてみるともっと速く!楽に!なるかもしれません(^^)

ぜひやってみて感想やご質問ただけたらと思います。