コラム

column

2022.03.01

スカーリングについて

四国の香川県で水泳指導しているTake-your-marksの青木です(^^) 今回は、『スカーリング』についてお話します! スカーリングを説明する前に… 泳ぎの中で、簡単に腕は「水を掻く動作」と「前へ戻す動作」に分けられます。 「水を掻く動作」を細かく分けると、 ①水を「キャッチ」する部分 ②水を「押しながら移動」する部分 ③水を「押し出す」部分 に分かれます。 流れでいうと ①キャッチ→②プル→③プッシュ となります。(コーチによっては言い方が変わる場合があります。) 「前へ戻す動作」も入れると ①キャッチ→②プル→③プッシュ→④リカバリー→⑤エントリー(入水) 腕を回す動作の中に簡単に2つの「水を掻く動作」と「前へ戻す動作」に分けられ、さらに細かく分けると5つ(①キャッチ、②プル、③プッシュ、④リカバリー、⑤エントリー)に分けられます。
泳ぎの中で腕について説明しましたが、いまから「スカーリング」について説明していきます!

スカーリングとは・・・?

→スカーリングとは、水を捉えるための動き(動作)です。 手のひらの動作で生まれる揚力を使って身体をコントロールしたり、推進力・浮力をつくります。 推進力のカギとなるのが「水を捉える」ということ。 その「水を捉える」感覚を養うために必要となるのがスカーリングです。 [基本的な練習方法] フロントスカーリング うつ伏せで両腕を前に伸ばして浮いた状態で(足が沈む場合は軽くキックを蹴る、プルを使うなど) 1,手のひらの角度は約45度にして外側に開く。(掻くより撫でるような感覚で) 2,外側まで開いたら小指に水を引っ掛けるようにして手のひらを内側へ返します。 3,1の逆で手のひらの角度を約45度にして内側に閉じる。 ポイント!! ・ 肘が伸びたまま行わない。(肘が軽く曲がったまま、肘が動かないように!) ・ 手首から肘の角度に気を付ける。(角度がつくほど推進力になります。) 色々な角度を試してよく進むポイントを見つけよう! ※ 身体がスカーリングにより浮いてしまうことは推進力の向きが浮く方になっているので角度を付けて前に進むようにしましょう。

大事なのはここから!!

スカーリングは先の図の①~⑤どこで使うと思いますか? 基本的には①のキャッチでスカーリングの技術で水を捉えてプルに移行すると思いますが、私は①~③+⑤も必要と思っています! ①ではキャッチの時 ②で水を移動させている時も ③では押し出す時も ⑤で水に入る入水時にも 必要です。 まずはフロントスカーリングで多くの水を捉える力を身に着け、ミドルスカーリング(胸のあたりで腕を横にして)やリアスカーリング(気を付けの姿勢で後ろ側に)など様々な場所でスカーリングしてみましょう! スカーリングがしっかりできるようになると、速く泳ぐや楽に泳ぐために必要なストローク長について分かってくるようになると思います! たくさんスカーリングしてみてください! 分からないことがあればぜひ聞いてくださいね(^^)/