コラム

column

2021.09.22

ひとみんのイントラ部屋 ~ 水飲む派 ~

その昔、まだ私がジュニアだった頃、運動中に水を飲むだなんて言語道断だった暗黒時代がある。喉は乾くわ、意識がボーッとするわ、水飲め時代からすれば信じられない常識だった。

最近暑いと口にすることすら鬱陶しい暑さで、

そういう時に限って、熱々飲み物を好んで飲み、大汗かいて、1人サウナ上がりのような赤ら顔だ。

その昔は今より人が温かかったと感じる。

子供にできる精一杯は、

トイレに行くふりをして、水道水を飲んだり。

その程度ではあったが、

支配人などクラブの偉い人たちが

コーチ室にきなさいと呼んでくださり、適当に髪を拭いて、そそくさと着替え、クーラーが効いたコーチ室に行くと、頑張ったねと、出していただいた麦茶を飲んで、あー生き返った!と仲間と一杯(ノンアルコール)反省会をやるのが楽しみだった。

水毒という言葉がある。東洋医学の考え方だが、排泄(便・尿・汗・呼気)で出ていく水分異常に取りすぎてしまうと体を冷やすし、取りすぎも良くないという考え方である。

人の体は塩分や電解質があるのは周知のことと思うが浸透圧という言葉もご存知だろうか。

口から取り入れられた水分は 胃腸から血液に吸収され、大血管 小血管 毛細血管の順に末梢部へ送られる。

毛細血管の壁を形成している細胞と細胞の間をすり抜けて、臓器を形成している細胞と細胞の間に入っていきそこから細胞に吸収されていく。

水は血管→細胞という流れで吸収される。

若い人の細胞の中の水分は多く歳を取ると細胞の中の水分は減ってくる。

細胞が水分を吸収する能力が衰えてくる。

水を沢山飲もうとも、

細胞に水が届かなければ意味がないし、

細胞で水が吸収されなければ意味がない。

そのためには血流を上げなければならない。

東洋医学の水毒とは、

細胞の内側の水分が足りていないのに

細胞の外側に水分が過剰に余っている状態

をさす。

人体を構成する60兆個の細胞からは、

水分をもっとくれ!と信号が発せられ

喉が渇く。

しかし、十分な運動や入浴などで

体を温め血流を促し、血液を十分に循環

させないと、

細胞内域には十分な水分が行き渡らない。

細胞外域に残ってしまう

これが水毒

水毒が引き起こす病気

肥満 リウマチ 腰痛 偏頭痛 アレルギー疾患