コラム

column

2024.03.24

ドリルを行う上でのポイント

ドリルとは、フォーム改善やパフォーマンス向上をするために行う練習の名称です。

トレチでも【TRATE動画】として多くのドリル動画を掲載しています。

ドリルはただメニューをこなせばいいというわけではありません。

しっかりポイントを押さえておけば、より効果的です。

逆にドリルによっては、内容を変えてしまうと意味がなくなってしまうものもあるので注意しましょう。

ポイント①:速さよりも質を重視する

一番重要なので、一番先に挙げました。

競泳の練習でもドリルにはサークルを設けて、行いますが、時間に追われて、ただ回数をこなすだけでは効果的なドリルにはなりません。

そのドリルでは何に気をつけたらいいのか、しっかり理解をして行うようにしましょう。

例えば、スカーリングのドリルを練習するとします。

スカーリングは「水をとらえる感覚を養うドリル」です。

正しいフォームでやらないと進まないのもありますが、進まないからといって、何回も立って、その度に床を蹴って距離を稼ぐというようなやり方をするのでは、スカーリングをすること自体が少なくなってしまいます。

またやり方によっては正しいフォームよりも進む方法もあります。

サークルや後ろに控える選手に追われて行うようであれば、サークルの見直し・順番の入れ替えを行う必要があります。

ポイント②:本数・サークルは変えない

ドリルは内容・本数・サークルが一つのセットです。

ドリルに限らずメインの練習もそうですが。

トレーナーやインストラクターが選手の泳力を考えて

「このドリルならレストは〇〇秒ぐらいだな」

など予測して考えます。

この休みや本数によってドリルの有効性が発揮するものもあるので、もし、前述のようにサークルに間に合わないようなことがあれば、サークルに変更を担当者に相談しましょう。

ポイント③:複数回行う

これは水泳に限らず、トレーニング全般における原則です。

目安として、25mであれば8回以上、50mであれば5回以上行うと良いです。

1本1本しっかりドリルのポイントを確認して、改善していきましょう。

提示されたドリルのポイントがイメージできない場合は、どうしたら改善されるのか、練習を中断してでも担当トレーナーと確認してから本数をこなすようにしましょう。

ポイント④:スイムに反映する

ドリルはスイムのフォーム改善・パフォーマンス向上のために行うものです。

ドリルだけをして満足してはダメ

しっかりスイムに活かしていきましょう。

ウラを返すと、ドリル中にスイムを意識して行うこと大事です。

「このキャッチのときにこのドリルが活きる」

「キックが弱いからここが直れば速くなる」

というようにドリルとスイムをしっかり紐づけて行うとより効果的です。

ただ急に今までのフォームに反映するのは難しいですし、結果的にフォームが崩れる原因になりかねないので、よっぽどのことが無い限り、ゆっくり身体に浸透させていくようにしましょう。

隠れポイント&まとめ

隠れポイント⑤として

疲れない・はぁはぁ・・・しない

を意識して、本数とサークルを設定しましょう。

ドリルは経験がとても大切です。

経験値が高い人ほど、たくさんドリルを知っていて、同じドリルでもいろいろな意味をもたせてくれます。

トレチでは小さいころから練習漬けの毎日を送ってきたトレーナー・インストラクターが在籍しています。

様々なトレーナー・インストラクターからたくさんドリルのアイディアをもらえれば必ずパフォーマンスは向上します。

泳力に関係なく、気軽にご相談ください。