2021.11.19
補食のススメ
こんにちは、アスリートフードマイスターのくみです。
今回は『補食』について。
スポーツをする皆さんにとって食事に加えて、補食は大切な栄養補給になります。
ぜひ読んで、参考にしてもらえたらと思います。
・補食とは?
・おやつと補食の違い
・補食に食べるなら…
補食とは?
その字の通り、食事を補う(おぎなう)もの、つまり栄養補給です。
私達は1日に朝昼晩と3回の食事を摂ります。しかしスポーツをする皆さんにとって、3回の食事だけではエネルギーも栄養も不足してしまいます。それを補うために、『補食』をする必要があります。
補食を摂るタイミングは練習前後、昼から夜の食事までが長時間空く場合などです。
おやつと捕食の違い
では、補食やおやつの役割はどのようなものでしょうか?
・捕食…不足する栄養補給のため、集中力を高める、疲労回復を促す
・おやつ…『間食』といって、その名のとおり食事と食事の間に摂るもの。夜遅くに食べすぎるのを防ぐという働きがある。(農林水産省公式HPより一部抜粋)
チョコやポテトチップスといったスナック菓子に、ビタミンやミネラルといった栄養が含まれているでしょうか?答えはNO、含まれていません。スナック菓子には、脂質や糖質が多く含まれており、さらに酸化した油などが使われている可能性があります。これらは、栄養補給には向いていません。
でも、どうしてもスナック菓子が食べたいこともありますよね。そんなときは『心の栄養』として食べるようにしましょう。例えば…オフの日には『おやつ』として、自分の好きなお菓子を食べる。(食べすぎは体重増加や3回の食事に影響があるので控えめにしましょう。)
スポーツをする皆さんにとってのおやつは、『心の栄養補給に食べるもの』と考えても良いかもしれません。このように区別することで、食に対する意識も変化させていきましょう。
捕食に食べるなら・・・
あくまでも足りない栄養を補うものです。朝昼晩の食事に影響のない量にしましょう。
1日の食事の中で、今日の自分に何が不足しているのか参考にしてみて下さい。
①ビタミン・ミネラルの補給~野菜ver.~…野菜スティック、野菜チップ、市販の野菜ジュース
外食などで野菜が不足しやすい方に。野菜チップなどは食塩や油を多く含むものは控えめにしましょう。野菜ジュースも、野菜の種類が多いものにするなど工夫してみましょう。おやつに野菜を取り入れにくい場合は、食事の副菜に1品足すのも良いでしょう。
②ビタミン・ミネラルの補給~果物ver.~…カットフルーツ、フルーツジュース
バナナやみかんなどは持ち運びにも便利で、包丁を使わずに子どもから大人まで食べやすいと思います。スーパーなどでカットしてあるものも手間が省けて便利です。
フルーツジュースは果汁100%、ストレートのものを選びましょう。濃縮還元と表示されているものは果汁の水分を飛ばして5~6倍ほどに果物が濃縮されています。これは糖質の摂りすぎになる可能性もあります。
③糖質の補給(運動前後も含む)…おにぎり、ふかし芋、サンドイッチ、まんじゅう
以前、コラムで【練習前の食事】と【練習後の食事】でもお話しましたね。
身体を動かすエネルギーを必要とする場合、多くの糖質が必要になります。おにぎりやパン、和菓子などは多くの糖質を含んでいます。練習や試合前後の時間に合わせて、食べるものを変えましょう。
④たんぱく質の補給…ゆで卵、牛乳、ヨーグルト、サラダチキン、納豆、小魚、ツナ缶
最近はコンビニやスーパーで、手軽に食べられるたんぱく質の食品が増えてきました。
そういったものを取り入れるのもオススメです。
また、これらを組み合わせてみるのもオススメです。例えば…
・ツナおにぎり(ツナ:たんぱく質+ごはん:糖質)
・野菜サンドイッチ(野菜:ビタミン・ミネラル+パン:糖質)
・自家製フルーツジュース(牛乳:カルシウム+イチゴ:ビタミン)
・肉まん(中の肉餡:たんぱく質+外の皮部分:糖質)
このように組み合わせれば、1回の補食から様々な栄養補給をすることが出来ます。
自宅で作ることが難しい場合は、コンビニや市販のものを取り入れてみましょう。
いかがでしたか?
1日の食事の中で、自分に不足している栄養は何なのか?何を食べるべきなのか?ということを知ってもらえたらと思います。そして不足しているものを、ぜひ補食という形で補っていきましょう。